この「窓ガラス用遮熱ガラス塗料」は1995年世界で初めて、日本で開発されました。
今では目にすることが少なくなりました電話ボックスのガラスに、コーティングする事が目的でした。
そもそも電話ボックスには暑さ対策として「フィルム」が利用されていましたが、「フィルム」そのものは鉛筆硬度もH~2Hと比較的軟らかく、キズ、剥がれ等の問題が生じ、「フィルム」よりも傷つき難い素材の開発という課題からの出発でした。
その後も、10数年にもわたる試行錯誤と研究を重ね続け、
という大きく3つの点において改良された窓ガラス用遮熱ガラス塗料が現在の「涼しい日なた」シリーズになります。
塗膜を構成する基盤の基材がガラスと同じ素材であり、SiO2となります。
ですから基盤自体も劣化が極めて少なく、ガラスとの密着性も高い、硬い塗膜が形成されます。
一般的なUV吸収材は低分子のものが使用されています。この低分子UV吸収材は紫外線に当たると揮散してしまい機能の劣化が早いのが特徴です。「smart coat」は長年の研究の成果により、高分子化したUV吸収官能基を利用しています。高分子化することで揮散を無くし、耐候性・耐久性を格段に向上致しました。
太陽光の日射熱を効率的に遮断するには近赤外線領域の波長をコントロールする必要があります。弊社ではこの機能を有する複数の機能材(赤外線吸収材)を準備しており、お客様のご要望をお伺いしながら適切な商品を提案させて頂いています。
上記SiO2の基盤に、UV吸収材と赤外線吸収材を化学的に結合しています。
ですから硬度も高く(鉛筆硬度5H以上)、化学的にも安定した、かつ、ガラスとの密着性も高い耐候性・耐久性に優れた塗膜が形成されます。
基材 | SiO2 | アクリル又はウレタン | PET・塩ビ等 |
---|---|---|---|
鉛筆硬度 | 5H以上 | 3H~4H | H~2H |
機能 | 赤外線吸収による断熱 | 赤外線吸収による断熱 | 吸収+反射 の2つの機能 |
キズ | 傷つき難い 拡がらない |
傷つき易い 拡がらない |
より傷つき易い 拡がり易い |
耐用年数 | 20年以上 | 10年程度 | 6~8年 (沖縄地区では3~5年) |
UV吸収剤 | 高分子化したUV吸収剤 | 低分子UV吸収剤 | 低分子UV吸収剤 |
基本性能 | ほぼ一定 | 徐々に劣化・変色(黄変) | 徐々に劣化 |
外側施工 | ○(トップコート処理) | △ | △ |
網入ガラス | ○(CLASS D or E) | ○(一部商品) | × |
型ガラス | ○ | ○ | × |
ブロックガラス | ○ | ○ | × |
可燃性 | 不燃(発火せず) | 可燃 | 可燃 |
可視性 | 問題なし | 問題なし | 夕方の時間帯で問題あり |
スマートコート/ナノスクリーンの施工は、現場で行いますので、均等にムラ無くガラスに塗る作業は決して簡単ではありません。ホコリも付きますし、塗膜の厚さにより性能が変わってしまいます。
そこで、スマートコート/ナノスクリーンの品質管理のために全ての施工を所定の研修を終えた正規代理店が弊社基準・マニュアルに沿って細心の注意を払って施工をさせて頂いています。
それでも、日射条件や気温、外側施工の場合には風等により大きく塗料の乾燥速度が異なり、上手く出来ないこともあります。
よって、事前にできる限り、詳細な打合せをさせて頂き、充分ご納得頂いた上で、受注させて頂きたいと思います。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
設計単価(材料・工事費込み):22,000円(税込)/m²
設計単価(材料・工事費込み):20,900円(税込)/m²
設計単価(材料・工事費込み):19,800円(税込)/m²
※但し、面積、作業環境、日程等により割引・割増が発生致します。お見積もりは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。